低温除湿乾燥

素材の持味を最大に活かす低温除湿乾燥

商品価値を倍増します!

食品乾燥の歴史は古代エジプトや古代バビロニアなど紀元前にまで遡ることができ、食品の保存方法として現代にまで引き継がれ進化し続けてきました。粗原料として食材がもつ水分を取り除くことで細菌やカビの繁殖を抑制し常温であっても長期保存を可能にします。保存性だけでなく粗原料がもともと持っているビタミンやミネラルを凝縮し旨みや香りを引き出し効果は絶大です。昆布、干しシイタケ、ひじき、魚の干物や干し柿、茶、香辛料、漢方薬、ビーフジャーキー、ドライフルーツ・・・などなど洋の東西を問わず食品乾燥は広がり一般化し、私たちの食生活を豊かなものとしてきたのです。

日本では様々な技術による食品乾燥法があり、下表はそれぞれの乾燥方法の特徴を比較したものです。いずれも、乾燥加工のもつ一義的な目的である「長期保存」という点においては満足いくものであることは当然とも言えます。しかしながら、粗原料のもともと持っている旨みや香りといったデリケートな要素、更には「とろろ昆布」や「オクラ」などが持つネバネバ感など活かしたまま乾燥できる加工技術は低温除湿乾燥を置いて右にでる技術はないものと自負しております。粗原料によってその温度設定は異なりますが、20℃~35℃という「低温」による乾燥技術がそれを可能にしたのです。それが故に粗原料のもつ旨み、香り、食感までも活かすことに繋がるわけです。

低温除湿乾燥の原理

栄養素・美味しさを閉じ込める乾燥技術

食品の乾燥加工法で熱交換方式(熱風乾燥)は最も普及している技術であり、国内稼働している乾燥機の90%以上はこの方式を採っています。熱風乾燥方式には導入コストが比較的安いなど利点はあります。しかしながら、食物が変色や成分破壊を開始する温度は40℃前後と必ずしも高温でなくともその現象がおきることもあり、熱風乾燥では食品が本来持っている香りや酵素、ビタミン類をその熱ダメージによって破壊してしまい、結果、食品が本来持っている『おいしさ』を大きく損ねてしまうことになるのです。

乾燥法の原理は除湿機とセパレート型の冷凍機を備えた構造。乾燥工程の前半では双方機をフル稼動します。乾燥の進行具合に応じ、冷凍機のみの運転で乾燥工程を継続することによって極めて低い含水率を実現するものとなりました。

■乾燥室内を極めて低湿度に保ち空気の均一な流れをつくり効率良く、ムラ無く乾燥させることを可能にしました。

■乾燥室内の温度のバラツキを最小限に抑え、個々の食品がもつ最適温度で乾燥することができます。 

■乾燥室内の高湿度空気を水に変え、室外排出する密閉空間が特徴です。

❶ 乾燥法の原理は除湿機とセパレート型の冷凍機を備えた構造で、乾燥工程の前半では両者供にフル稼動し、乾燥の進行具合に応じて冷凍機のみの運転で乾燥工程を継続し、極めて低い含水率を実現できる事を乾燥原理とする。

❷ 最大の特長は乾燥室内部に外気の導入を一切しない事。(例えば魚の一夜干や各種農産物を水分5%前後の乾燥まで対応出来る。)また、室内温度も26℃前後から31℃前後まで対応でき、乾燥物の酸化・劣化・を防ぎ、難しい温度域を自在に設定できる。従って、旨さの主要素である風味・香り・色・ビタミン・酵素成分を最大限残せる乾燥を実現した。